モベント®フロアブル

MOVENTO Flowable

製品の特長

  • 環状ケトエノール系に属する殺虫、殺ダニ剤で、従来の殺虫剤とは異なり、脂質の生合成を阻害します。
  • 難防除害虫に安定した効果があります。感受性の低下したアブラムシ類やタバココナジラミ、ミナミキイロアザミウマに高い効果を示します。
  • 1剤で幅広い吸汁性害虫に優れた効果があります。野菜のアブラムシ類、アザミウマ類、およびコナジラミ類に優れた効果を発揮します。また、ハダニ類、トマトサビダニ、およびチャノホコリダニも同時に防除できます。
  • 優れた浸透移行性があります。茎葉や育苗ポットに処理された有効成分は植物体内に速やかに取り込まれ、導管や篩管を通じて作物の生長点へと運ばれます。生長点は多くの吸汁性害虫の寄生場所なので、これらの害虫を効率的に防除できます。新葉にも有効成分が行きわたることで長い残効を示します。
  • 果樹の新梢に寄生するアブラムシ類やカイガラムシ類に優れた効果を示し、ハダニ類にも有効なので同時防除が可能です。
  • キャベツ、はくさい、レタスなど、薬液が直接かからない結球内部でも有効成分がいきわたり、害虫の発生を抑えます。
  • いちごの重要害虫であるハダニ類を定植前の灌注処理で防除できます。

製品情報

  • 種類名:スピロテトラマト水和剤
  • 成分:スピロテトラマト…22.4%
  • 性状:類白色水和性粘稠懸濁液体
  • 登録番号:第23187号
  • 荷姿:100ml×10本×6 250ml×20本 1L×12本
  • 毒性:普通物(「毒物および劇物取締法」にもとづく毒物・劇物に該当しないものを指していう通称)
  • 危険物:
  • 有効年限:4年

注意事項

使用上の注意事項

  • 使用前によく振ってから使用して下さい。
  • 本剤を無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守って下さい。
    • 散布は散布機種の散布基準に従って実施して下さい。
    • 散布に当っては散布機種に適合した散布装置を使用して下さい。
    • 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行って下さい。
  • 本剤を軟弱な苗に灌注または株元灌注すると薬害を生じるおそれがありますので注意して下さい。きゅうりに株元灌注する場合には、薬液が新芽にかかると縮葉等の薬害を生じる場合がありますのでかからないように処理して下さい。
  • 本剤をきゅうり、すいかおよびメロンのセル成型苗に株元灌注または灌注すると、薬害を生じることがありますので注意して下さい。
  • はくさいに使用する場合には、曇天および夕刻などの散布後に葉面上の薬液が乾きにくい条件で薬害を生じるおそれがありますので、注意して下さい。
  • ぶどうに使用する場合、品種「瀬戸ジャイアンツ」では新葉に褐変を生じるこ とがありますので注意して下さい。
  • やなぎに対しては薬害を生じるおそれがありますので、付近にある場合はかからな いように注意して下さい。
  • 機能性展着剤を加用してなすに散布する場合、果実表面にくぼみ状の薬害が生じるおそれがありますので、事前に薬害の有無を確認して使用して下さい。
  • 蚕に対して長期間毒性がありますので、周辺の桑葉にかからないようにして下さい。
  • 本剤はマルハナバチに影響がありますので、本剤を使用する場合には他の方法で受粉作業(人工受粉、植物ホルモンなど)を行って下さい。
  • 本剤の使用に当っては使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
  • 最高分げつ期から出穂開花期の稲に本剤がかかると不稔などの薬害を生じる場合がありますのでかからないように注意して下さい。
  • 適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用して下さい。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。

安全使用上の注意事項

  • 誤飲などのないよう注意して下さい。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせて下さい。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けて下さい。
  • 本剤は眼に対して弱い刺激性がありますので眼に入らないよう注意して下さい。眼に入った場合には直ちに水洗して下さい。
  • 使用の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長スボン・長袖の作業衣などを着用して下さい。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換して下さい。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯して下さい。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意して下さい。
  • 直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密栓して保管して下さい。