デジタル農業

農薬開発や散布技術など⻑年にわたり培った知⾒と、デジタル技術を融合させ、圃場ごとの最適な管理を実現する。それがバイエル クロップサイエンスのテーラーメイド・ソリューションです。私たちはイノベーションや新たなテクノロジーが⼈々のより良い明⽇につながるものでなくてはならないと考えています。農業の現場では、より良い品質の作物がより多く収穫でき、作業負荷が軽減され、さらには世代にわたって持続可能な農業を実現すべく環境への影響を低減することを⽬指しています。

バイエル クロップサイエンスでは、ドローンや農業⽤無⼈⾞などのロボティクスや圃場ごとの雑草・病害⾍診断、環境モニタリングやAIによる病害予測などさまざまなデジタルファーミング技術を提供していきます。これら最新のテクノロジーは、農薬そのものの有効性と安全性を⾼めていくと同時に、これらのツールを⽤いることで、必要な場所に、必要な剤を、必要な分だけ散布する最適農業を実現する農薬の開発があって、はじめて農業の現場で価値を発揮します。つまり、どちらか⼀⽅ではなく、最適な農薬と使⽤法の開発と、デジタルファーミング技術とは両輪でなければなりません。この掛け合わせにより、農業における作業負担の軽減や作業者の農薬暴露の低減、コスト削減、さらには環境への影響を抑えることが可能となるのです。

「Science for a better life」はバイエルのパーパスです。私たちが提供するソリューションは明⽇の⽣活を向上し、⼈々と地球の繁栄に貢献します。

バイエル クロップサイエンスは2018年よりXAG社と協働して日本の農業現場にドローンや農業用無人車R150をはじめとするロボティクスを提供しています。XAG社は世界の農業分野におけるドローンのリーディングカンパニーです。

ドローンは農業用の飛行制御システムを搭載し、完全自動航行・完全自動散布を実現します。GNSSとRTKを併用することで位置情報を正確に取得し、センチメートル単位の精度で農薬散布やセンシングを可能にします。農業用無人車R150は、RTKのナビゲーションとAI運転制御により地上からの正確な散布と安全な作業の実現だけでなく、拡張機能を備えており運搬などに応用することも可能です。

ドローンなどのロボティクスは日々進化しており、高齢化と後継者不足という課題を抱える日本において、持続可能な農業の実現に大きく貢献しています。

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バイエルのデジタルファーミング
「SoraNavi®＜ソラナビ®＞」

SoraNavi^®＜ソラナビ^®＞は、バイエル クロップサイエンスが長年培ってきた農薬開発のノウハウと、ロボティクスやセンシング技術・AIなどの最先端技術を駆使し、効率的で持続可能な農業の実現を目指す情報プラットフォームです。

ハウス栽培に代表される施設園芸は、野菜、果樹、花きなど園芸作物の主要な方法の一つとなっています。ハウス栽培向けのモニタリングサービス「プランテクト^®」は、離れた場所でもハウス内の環境をタイムリーかつ正確に把握し、さらには人工知能が病気の感染リスクを予測して通知します。

ハウス環境の最適管理をサポートすることで、作物の品質向上と収量増加が期待できます。また、AI技術を駆使して開発された独自のアルゴリズムにより、計測したデータからトマト、きゅうり、いちごの病気の感染リスク*を予測でき、農家さんは早い段階で防除対策を打つことができます。発病前に農薬を施用することで、散布の回数や農薬の使用量、作業の手間の低減に貢献します。また、スマートフォンやタブレットなど手元の端末でいつでもハウスの状態が把握できるため、管理におけるストレスも軽減します。さらに、蓄積したデータを共有したり受け継いだりすることができるため、経験値によらず、新たに農業を始めた人や次世代の農家さんにとって価値ある資料となります。

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トマト・ミニトマトの病気（灰色かび病、葉かび病、うどんこ病、すすかび病）、きゅうりの病気（べと病、うどんこ病、褐斑病）、いちごの病気（うどんこ病、灰色かび病）

診断結果は位置情報を基に地図に記録されるため、その圃場の過去の発生状況などを確認することができ、水稲の雑草防除において除草剤を選択する際の意思決定に活用できます。さらに、事前にアプリのカメラ設定でAIモデルをダウンロードすることで、インターネット接続がないオフライン環境下でも使用でき、通信環境に関わらず診断が可能となります。将来的にはマジックスカウトで得られた情報を記録・蓄積することで、そのデータを基に最適な除草剤や防除適期などの提案を受けることが可能となります。マジックスカウトはバイエルが提供するテーラーメイド・ソリューションの基礎となるのです。

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2022年3月現在