バイエル クロップサイエンスは、
環境に調和した持続的な食糧生産に貢献するための取り組みを
日本だけでなく、全世界で積極的に推進しています。
花粉媒介昆虫の維持・保護
ミツバチ等の花粉媒介昆虫は高品質の作物の安定生産だけでなく、生物多様性の維持に貢献しています。
茨城県結城市で2018年8月から2019年8月まで実施した調査において、セイヨウミツバチが110種、二ホンミツバチが60種以上の植物の花粉をそれぞれの巣箱に持ち帰ったことが分かりました。このことは、花粉媒介昆虫が多様な植物生態系の維持に大きな役割を果たしていることを示しています。
また、ミツバチ以外にも多様なハナバチ類が花を訪れる様子が観察されており、これら生物多様性の維持に欠かせない花粉媒介昆虫の保護が重要となっています。
バイエルクロップサイエンスは、生物多様性の維持に不可欠なハナバチ類の生態系に影響を与えないよう、より安全な使用法に見直しています。
セイヨウミツバチ 30分あたり平均花粉荷採集数
ニホンミツバチ 30分あたり平均花粉荷採集数
セイヨウミツバチ
ニホンミツバチ
土壌の健全性
土壌は地球上で最も多様な生息域の一つであり、また、最も多様な生物が集まるところでもあります。土壌生物は、すべての生態系が生きていく上で必要な機能を提供し、生物の持続可能性を支えています。そのため農業の生態系を持続可能にする上で重要な資源であると言えます*。
健全な土壌は作物の生産を助けるのみでなく、土壌有機物として炭素を貯留し、温室効果ガスを吸収することができます。集約的な農業による土壌の劣化や、単一作物の連作によって生じる病害虫の発生などを防ぐため、土壌の生物多様性を維持し、土壌の健全性を保つことがますます重要になっています。
バイエルクロップサイエンスは、多様な生物の集団から構成される土壌生物への影響が少なく、防除対象となる病害虫に選択的に効果があり、さらには従来の防除法に比べてヒトと環境への安全性が向上した防除法を開発しています。
これらの防除法は従来の防除法に比べ、「みどりの食料システム戦略」における化学農薬使用量(リスク換算)が削減可能な方法となっています。
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- 環境省「生物多様性と農業生物多様性の保護と、世界の食料の確保」より編集
健康な土づくりとは?バイエル クロップサイエンスBayer Crop Science
【土壌の健全性と生物多様性/Soil Health & Biodiversity】