イノベーションを活用して日本の農業の効率性を高めること。
このことが、日本の農業をサステナブルにする一助となります。
日本の農業は、農家さんの平均年齢が68.7歳(2020年現在)と同様の傾向にある世界の中でも高齢化が著しく進行しています。また、後継者不足などから農家さんの数が減り、農地が縮小するとともに耕作放棄地は年々増加*しています。一方において、新たに農業を始める人の数は微増傾向にあり、10haを超える大型農家さんが農地面積ベースで全体の55%を占める*など大規模化が急速に進展しています。多くの人により良い作物をより適正な価格で届けるためには、農業の効率を高めていく必要があります。より最適な農薬やその使用法とともに、デジタルツールを活用することで、農業の効率は格段に向上し、農家さんの作業負荷も軽減します。日本の農業を持続可能にするために農業をより効率化していくことは不可欠です。
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- 農林水産省「農林センサス」より
作業時間の低減
ドローンやロボティクスによる農薬の散布は飛躍的に農業の効率を向上させます。バイエル クロップサイエンスでは2018年にXAG社と共同事業を展開して以来、ドローンや農業用無人車R150を提供し日本の農家さんにデジタルソリューションを提供しています。
農薬を希釈して作物に散布する際、かんきつ等の果樹には、1haあたり約5,000ℓの水が使われていました。ドローンを使えば水量を約90%、散布に必要な作業時間を80~90%削減できることが当社試験から示されています。
作業負荷の軽減
農家さんにとって農薬散布は時間がかかることもさることながら重労働の一つでもあります。高齢化が進む日本の農業において、重たい噴霧器を運んだり担いだりしながらの作業は体に負担になるばかりでなく時として危険を伴う場合もあります。
ドローンや農業用無人車R150などのロボティクスを活用することで作業の負担を大幅に低減することができます。また、R150の運搬機能を活用*することで、収穫後の作物を自動運転で運ぶことも可能です。さらに、種に直接薬剤を施用する水稲種子処理剤は、育苗箱ごとに薬剤を処理する必要がなく、田植え準備期の労力を大幅に削減することが可能となります。
デジタル技術とともに農薬そのものに変革を起こすことがバイエルの提案するイノベーションです。
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- アタッチメントの取り付けが必要
最適散布の実現
バイエルが目指す農業は「より良い収穫を、より少ない資源で」を実現するものです。最適な農薬散布により環境への影響を低減していくことは言うまでもありません。同時に、環境負荷の少ない製品を使用することで農家さんにどんな利点があるのか?バイエル クロップサイエンスはこの点を重視しています。
デジタルのみならず、種子処理剤や単剤を使用することで、圃場ごとに最適な散布が可能となります。このことは不要な農薬を使用する必要がなくなり、コスト削減の面でもメリットがあります。
水田雑草テーラーメイド防除は、日本の主要作物である水稲に画期的な変革を起こします。ここから日本の水稲の新たな時代が始まります。バイエル クロップサイエンスは、圃場ごとの精密農業を実現し、農家さんが真に必要とする個別化された解決策、テーラーメイド・ソリューションを提供します。