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有効成分の作用機構
トリアファモン
トリアファモンは雑草体内で代謝され、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)生合成経路上のアセト乳酸合成酵素(ALS)を阻害する活性本体へと変化します。この活性本体がALSを阻害することで、雑草は正常なタンパク質の生合成ができなくなり、枯死します。一方で、稲体内においては、活性本体をほとんど生成しないために、稲に対して高い安全性を示します。また、従来のALSを阻害するスルホニルウレア系除草剤(SU剤)とは酵素結合様式が異なるので、SU剤に感受性が低下した雑草にも有効です。
フェントラザミド
フェントラザミドは雑草体内で超長鎖脂肪酸の生合成を阻害します。雑草の生育を強く抑制し、葉の濃緑化、奇形化を呈して枯死させます。ノビエに対し優れた殺草力を示し、残効も長い(50日程度)ので中干時期までノビエの発生を抑えます。また、発生前の処理でコナギ、アゼナ類やキカシグサなどに対しても、優れた除草効果を示します。
エトキシスルフロン
エトキシスルフロンはスルホニルウレア系除草剤(SU剤)で、トリアファモンと同様に分岐鎖アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンの生合成経路の初期段階に関与するアセト乳酸合成酵素(ALS)の活性を阻害します。その結果、雑草は正常なタンパク質の生合成ができなくなり、枯死します。
クロメプロップ
クロメプロップはオーキシン活性を持ち、植物の正常なホルモン作用を攪乱することによって殺草作用を示します。水稲に高い選択性があり、コナギ、アゼナ類などの一年生広葉雑草やホタルイ、マツバイなどカヤツリグサ科雑草やウリカワに高い効果を示します。また、スルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草に対しても、優れた除草効果を示します。
有効成分の物理化学性と安全性
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