フリント®フロアブル25

FLINT Flowable25

製品の特長

  • かんしょの基腐病に優れた防除効果を示します。植付前に無人航空機(ドローン)や手散布で圃場に全面散布・土壌混和することで、基腐病菌の細胞分裂や成長を止めて死に至らしめ、土壌中の基腐病菌の密度を低下させます。
  • りんご各種主要病害(斑点落葉病・黒星病・褐斑病・輪紋病・炭疽病・黒点病・すす点病・すす斑病)に優れた効果を示します。
  • ぶどうの晩腐病・黒とう病に対して、休眠期防除で優れた効果を示します。
  • 茶の各種病害(もち病・輪斑病・新梢枯死症・炭疽病)に優れた効果を示します。
  • 植物体表層のワックス層と高い親和性をもち、散布された有効成分はワックス層に速やかに吸収されて薬剤層を形成します。その後、薬剤層から徐々に植物内部へ拡散する性質をもちます(メゾステミック/浸透拡散作用)。この作用により優れた残効性、耐雨性が発揮されます。
  • 既存の殺菌剤、例えばエルゴステロール生合成阻害殺菌剤、ジカルボキシイミド系殺菌剤あるいはベンズイミダゾール系殺菌剤に対して感受性が低下した病原菌に対しても高い防除効果を発揮します。
  • 汚れの少ないフロアブル製剤です。

「サツマイモ基腐病を上手に防除」動画を見る

製品情報

  • 種類名:トリフロキシストロビン水和剤
  • 成分:トリフロキシストロビン…25.0%
  • 性状:類白色水和性粘稠懸濁液体
  • 登録番号:第20623号
  • 荷姿:335ml×20本 500ml×20本
  • 毒性:普通物(「毒物および劇物取締法」にもとづく毒物・劇物に該当しないものを指していう通称)
  • 危険物:
  • 有効年限:4年
  • PRTR:1種トリフロキシストロビン… 25.0 %

ダウンロード(SDS・カタログ)

作物別適用及び使用方法

最新登録情報

2023年02月
  • 作物名「かんしょ」、適用病害虫名「基腐病」が追加されました。
    作物名 適用場所 適用病害虫
    雑草名
    使用目的 希釈倍数
    使用量
    散布液量 使用時期 使用回数 使用方法 適用土壌 適用地帯名
      りんご 斑点落葉病 1500~3000倍200~700L/10a収穫前日まで本剤:4回以内
    トリフロキシストロビン:4回以内
    散布  
      褐斑病
      黒星病2000~3000倍
      輪紋病
      黒点病
      すす点病
      すす斑病
      炭疽病
      腐らん病
      もも灰星病2000倍本剤:3回以内
    トリフロキシストロビン:3回以内
      ホモプシス腐敗病
      黒星病
      炭疽病
      ネクタリン灰星病本剤:2回以内
    トリフロキシストロビン:2回以内
      ホモプシス腐敗病
      黒星病
      炭疽病
      小粒核果類(すももを除く)灰星病
      すもも
      炭疽病
      おうとう灰星病収穫14日前まで本剤:3回以内
    トリフロキシストロビン:3回以内
      炭疽病
      なし輪紋病収穫前日まで本剤:4回以内
    トリフロキシストロビン:4回以内
      かき炭疽病2000~3000倍本剤:3回以内
    トリフロキシストロビン:3回以内
      落葉病
      うどんこ病
      ぶどう晩腐病500~1000倍200~400L/10a休眠期本剤:1回
    トリフロキシストロビン:1回
      黒とう病
      きゅうりうどんこ病2500倍100~400L/10a収穫前日まで本剤:3回以内
    トリフロキシストロビン:3回以内
      てんさい根腐病1500倍100~300L/10a収穫21日前まで
      葉腐病1500~2000倍
      褐斑病
      葉腐病400~500倍25L/10a
      褐斑病
      かんしょ基腐病250倍100L/10a植付前本剤:1回
    トリフロキシストロビン:1回
    全面散布土壌混和
      125倍50L/10a
      10倍4L/10a
      炭疽病2000~3000倍200~400L/10a摘採14日前まで本剤:2回以内
    トリフロキシストロビン:2回以内
    散布
      輪斑病
      新梢枯死症
      もち病
      褐色円星病2000倍

    注意事項

    使用上の注意事項

    • 散布液調製時には、ビンを数回振って内部の成分をよく攪拌してから薬量を計って下さい。
    • 調製した薬液は、調製した当日に使いきって下さい。
    • 使用液量は、対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせて調節して下さい。
    • 連用はさけ、作用性の異なる薬剤と輪番で使用して下さい。
    • いちごにかかると薬害を生じますので、かからないように十分注意して散布して下さい。
    • 日本なしへの使用の場合、6月上旬までの散布は、新葉、徒長枝に波打ち症状、奇形、着色異常を生じるおそれがありますので、その時期には使用しないで下さい。
    • 西洋なし(有袋栽培)への使用の場合、袋かけ直前の散布は果実のサビ症状を助長するおそれがありますので、その時期には使用しないで下さい。
    • 茶およびてんさいに使用する場合、浸透性を高める効果のある展着剤を加用すると薬害を生じる場合がありますので、展着剤の加用に当っては事前にその適否を確認して下さい。
    • てんさいに対して希釈倍数400~500倍で散布する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の地上液剤散布装置を使用して下さい。
    • おうとうに使用する場合は、未展開葉に奇形が生じるおそれがありますので、新葉展開期の散布はさけて下さい。
    • りんごの腐らん病に対して使用する場合、生育期における病原菌の感染侵入防止を目的として使用して下さい。
    • 蚕に対して影響がありますので、周辺の桑葉にはかからないようにして下さい。
    • 使用済みの空容器、散布薬液の調製容器、散布器具などは水でよく洗浄し、その洗浄液は灌漑水路、排水路、河川、湖沼、井戸などの水系へ流さず、周囲に影響のない方法で処理を行い、空容器、空袋等は環境に影響のないよう適切に処理して下さい。
    • 適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用して下さい。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
    • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。

    安全使用上の注意事項

    • 本剤は眼に対して刺激性がありますので眼に入らないよう注意して下さい。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けて下さい。
    • 散布の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用して下さい。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換して下さい。
    • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯して下さい。
    • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意して下さい。
    • 水産動植物(魚類、甲殻類、藻類)に影響を及ぼすおそれがありますので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用して下さい。
    • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきって下さい。散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないで下さい。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理して下さい。
    • 直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に食品と区別し、密栓して保管して下さい。
    • 漏出時は、保護具を着用し布・砂等に吸収させ回収して下さい。
    • 火災時は、適切な保護具を着用し消火剤等で消火に努めて下さい。
    • 移送取扱いは、ていねいに行って下さい。