バイエル クロップサイエンス株式会社、株式会社ゼロボードと協業し、農業・水稲分野におけるカーボンフットプリントを算定・可視化
バイエル クロップサイエンス株式会社、株式会社ゼロボードと協業し、農業・水稲分野におけるカーボンフットプリントを算定・可視化
- 製品の高濃度化・小型化が、製品の生産プロセスにおける温室効果ガス削減に大きく寄与
- 「水田雑草 テーラーメイド防除®」への切り替えで、約3割の温室効果ガス排出量を削減*
東京、2024年11月28日 ― バイエル クロップサイエンス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大島 美紀、以下バイエル クロップサイエンス)は、株式会社ゼロボード(本社:東京都港区、代表取締役:渡慶次 道隆、以下ゼロボード)と協業し、バイエル クロップサイエンスの注力ソリューション「水田雑草 テーラーメイド防除®」導入におけるカーボンフットプリント(CFP)を算定し、従来品(カウンシル®エナジーフロアブル500ml)からの切り替えによる温室効果ガス(GHG)削減効果を可視化しました。この結果を受け、バイエル クロップサイエンスでは、GHG削減効果が期待される高濃度製剤を有するソリューションにおけるGHG排出量削減に向けた取り組みの展開を加速します。
バイエル クロップサイエンスは、デジタル技術を活用し、個々の圃場に合った単一成分剤を組み合わせた処方提案により最適防除を実現するソリューション「水田雑草 テーラーメイド防除®」において、高濃度製剤の採用による容器の小型化を進め、輸送時のGHG排出量の削減に取り組んできました。このたび、CFPの算定・可視化の分野で専門的な知見を有するゼロボードと協業し、20ha規模の圃場を有する大規模農家での利用を想定し、既存品から「水田雑草 テーラーメイド防除®」への切り替えによる、製品の生産からお客様の手元に届くまでのCFP算定、従来品からの切り替えによるGHG削減効果を可視化する試算を行いました。
本実証の結果、従来品から「水田雑草 テーラーメイド防除®」への切り替えにより、製品の生産プロセスにおけるGHG排出量を約3割削減することが示されました。特に高濃度製剤によるボトルの小型化が、物流面における削減に大きく効果を及ぼし、今後の高濃度製剤への切り替えによる削減効果が期待される結果が示されました。
【今回の実証結果:「水田雑草 テーラーメイド防除®」切り替えによる成果】
- 原材料調達時における環境負荷の割合が大部分を占めることを確認
- 製品の高濃度化・小型化が製品の生産プロセスにおけるGHG削減に大きく寄与
- 「水田雑草 テーラーメイド防除®」に切り替えることで、約3割のGHG排出量を削減
<*算定の前提>
- 20haあたりの必要な農薬について、製品の生産からお客様の手元に届くまでを算定
- 二次データ・原単位は国立環境研究所3EIDを使用 https://www.cger.nies.go.jp/publications/report/d031/jpn/page/what_is_3eid.htm
- 原材料調達:薬剤価格を基に割合で算定、生産:生産工場におけるエネルギー消費量を基に算定、梱包資材:3EIDから推定
- 物流:山口県から仙台市までの実際の距離を10トントラックのトンキロ法にて算定
- 従来品:カウンシル®エナジーフロアブル500ml、水田雑草 テーラーメイド防除®:イノーバ®ワンフロアブル1L、マイティーワン®フロアブル1L、カウンシル®ワンフロアブル100ml
バイエル クロップサイエンスでは、全世界で2030年までに「作物1kgあたりに排出されるGHG 30%の削減」を目指す中、「水田雑草 テーラーメイド防除®」の導入の加速、本取り組みの他ソリューションへの展開を進めることで、日本の農業分野におけるGHG削減を目指します。また、生産者および流通関係者の方々がそのメリットを享受できる環境整備を目指し、今後も各領域の専門性を有する多様なビジネスパートナーとの共創 -Co-Creation-を通じて、日本の農業の発展に貢献してまいります。