2023年2月

近年国内で発生報告が相次ぎ、かんしょの生産に影響を及ぼす基腐病を防除
「フリント®フロアブル25」、2023年2月14日付で適用病害にかんしょの基腐病を追加

  • 基腐病菌の活動エネルギー生産を強く阻害し、土壌中の菌密度を低下
  • 畝立て前の圃場準備段階で散布することで高い効果を発揮

東京、2023年2月14日 ― バイエル クロップサイエンス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:坂田 耕平)は、2023年2月14日、「フリント®フロアブル25」の適用病害にかんしょの基腐病が追加されました。「フリント®フロアブル25」は、すでに全国で20年以上の実績がある総合防除殺菌剤です。

「フリント®フロアブル25」の有効成分トリフロキシストロビンは、基腐病菌のミトコンドリア電子伝達系に作用し、活動に必要なエネルギー生産を強く阻害します。エネルギー生産を阻害された基腐病菌は細胞分裂や成長が止まり、結果的に土壌中の基腐病菌の菌密度が低下します。畝立て前の圃場準備段階で「フリント®フロアブル25」を圃場全面に散布し、混和することで、高い防除効果を発揮します。

かんしょの基腐病は、2018年末に国内で初めて発生が報告され、以降発生報告が相次ぎ、かんしょの生産に大きな影響を及ぼしています。基腐病は多発すると防除が難しい病害であり、菌を持ち込まない、増やさない、残さないという3つのポイントの対策が重要です。苗の準備、畝立て前の圃場準備、栽培中の圃場巡回や必要に応じた薬剤散布まで、体系的な防除が有効です。

【フリント®フロアブル25の特長】

  • 有効成分トリフロキシストロビンが、基腐病菌の活動に必要なエネルギー生産を強く阻害
  • 畝立て前の圃場準備段階で圃場全面に散布、混和することで、土壌中の基腐病菌の菌密度を低下させ、高い防除効果を発揮
  • 各種病害に優れた効果を示す総合防除殺菌剤
  • 既存の殺菌剤に感受性が低下した病原菌に対しても高い防除効果を発揮

【製品概要】フリント®フロアブル25

◇製品名: フリント®フロアブル25
◇登録番号: 第20623号
◇初登録年月日: 2001年4月26日
◇有効成分: トリフロキシストロビン・・・25.0%
◇毒性: 普通物
(「毒物および劇物取締法」にもとづく毒物・劇物に該当しないものを指していう通称)
◇有効年限: 4年
◇荷姿: 335ml×20本 500ml×20本
◇販売ルート: 商系・系統:バイエル クロップサイエンス株式会社
◇適用病害および使用方法(かんしょのみ抜粋):
作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤およびトリフロキシストロビンの使用回数 使用方法
かんしょ 基腐病 250倍 100L/10a 植付前 1回 全面散布
土壌混和
125倍 50L/10a
10倍 4L/10a
収穫物の残留回避のため、その日まで使用できる収穫前の日数と、本剤およびその有効成分を含む農薬の総使用回数の制限を示しています。
その他の適用作物にりんご、もも、小粒核果類(すももを除く)、すもも、ネクタリン、なし、おうとう、かき、ぶどう、きゅうり、てんさい、茶があります。

【委託試験成績】

【製品写真】フリント®フロアブル25