殿畑営農組合 副組合長兼総務部長 谷郷 様
■エリア : 兵庫県 ■品種 : 山田錦 【 水稲 約20ha/うち直播水稲 約15ha 】

20~70代の幅広い年齢層で構成されている営農組合の副組合長兼総務部長の谷郷さん。経験豊富なプロ農家(組合員)の知恵を借りながら、酒米を中心に水稲約20ha、丹波黒やひかり豆(枝豆用)を約5ha栽培。平成22年から水稲の直播栽培に本格的に取り組み始めた、谷郷さんのこだわりとは…

※掲載のインタビューは2022年に取材した内容です。

直播栽培に取り組むことで、
播種作業など、省力化が実現しています。

直播用の機械を購入して以来、直播栽培に取り組んでいます。きっかけは省力化への期待でした。例えば30aの水田に移植する場合、苗をハウスから運び、田植え機に積んで、苗がなくなったらまた積み足していく…作業するにも6人くらい必要になり、1時間半くらいかかります。ところが、直播水稲だと播種作業は2人で30分くらいで終わりますから、かなり省力化されていると実感します。基本的にはカルパー®を使用し、昨年からは鉄コーティングも実施していますが、特に大きな違いは感じていません。
営農組合では農機一式を共同購入して効率化を図り、経費を削減しています。兼業農家が多いのですが、プロ農家とノウハウを共有しながら協働し、良質な山田錦をつくることができています。

播種機を利用するよりもドローンの方が
作業効率がいいですね。

直播栽培に対してこだわっていることは、代かきを丁寧に、均平にすることです。これが鉄則。除草剤を効かせるためには重要なことです。また、除草剤の使い方を間違えないように、稲苗と対峙し、散布時期を見極めることも大事。
基本的には初期剤➡一発処理剤で体系防除しています。農協の注文書に掲載されている農薬について、毎年実施している勉強会で情報を得て購入しています。ストレングス®1キロ粒剤の効果は非常に期待できるので、これ1剤で効果があれば、非常に効率的ですね。
種子処理剤のルーチン®シードFSは昨年から自分たちでコーティングして使用しています。効果は悪くないですが、何年間か継続して試験し、結果を見ていく必要があると思っています。
ドローンも昨年から使っていますが、稲刈りの時期まで水田に入らなくても良いのが魅力です。ドローンと直播機で競争したら、ドローンは20分、直播機は40分で播種が完了しました。作業効率などを考えると魅力はありますね。

ドローンを使用した農薬散布の様子

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