■エリア : 鳥取県 ■品種 : ー 【 水稲 約25ha/うち直播水稲 約1ha 】
最初は「直播水稲は収量が確保できない」というイメージがあったという福島さん。約25haの水田を保持するほか、請負も合わせると約40haの田植えを実施しており、またネギ約60aも栽培しているため、春はかなりお忙しいとのこと。大山を望む水田で直播水稲の試験を実施し、福島さんが実感したこととは…
収穫量が確保できないイメージでしたが、
収穫量は変わらず、省力化につながりました。
直播水稲を始めたのは、省力化したい、という理由からでした。ランドサイエンスさんから提案をいただき、一昨年から約1haの直播水稲の試験を開始しました。最初は「直播水稲は収量が確保できない」というイメージがあり、7俵/10a程度の収量だろうと思っていましたが、昨年は、移植水稲と同じ9俵/10aの収量を確保できました。
直播水稲に取り組んだことで、育苗の労力が減り、忙しさが減り、使用する資材も減り、全体として省力化につながったと実感します。
あらかじめ種もみに種子処理剤を
コーティングできるので、省力化につながります。
昨年の試験の時に、除草剤をドローン散布しているのを見て、作業を完了するのが早いな、と感じました。
ただ、バッテリーの持続時間が短く、機体が何度も戻ってくることは、今後解決すべき課題だと感じます。
除草剤は、昨年ストレングス®1キロ粒剤を使用し、水口にのみ中・後期剤を散布したものの、除草効果としては問題ありませんでした。今年、除草剤はドローン播種後に初期剤、播種22日後にストレングス®1キロ粒剤を使用した結果、その後除草剤は必要ありませんでした。
種子処理剤のヨーバル®シードFS、エバーゴル®シードFS、ルーチン®シードFSも昨年初めて使用しましたが、効果も問題なく、使用する資材も減るので省力化につながると感じました。今後は、水田の半分くらいを直播水稲に切り替えていきたいと考えています。