津原ファイヤフライズ倶楽部 代表理事 美田 様、伊藤 様
■エリア : 鳥取県 ■品種 : きぬむすめ 【 水稲 約5ha/うち直播水稲 約45a 】

平成25年に設立した農事組合法人、津原ファイヤフライズ倶楽部には、現在34名の組合員が所属している。兼業の組合員が多いため、土日に集中的に作業をすることが多いとのこと。約20haの耕作地のうち、今年は5haを水稲、残りの15haを大豆に割り当てて栽培をしている。

※掲載のインタビューは2022年に取材した内容です。

積極的に直播栽培に挑戦しています。
組合員からの同意を得て、さらに面積を広げたいです。

水稲については、これまで移植栽培のみに取り組んできましたが、今年(令和4年)は初めて、45a、3筆の水田で直播栽培に挑戦します。挑戦するきっかけは、ランドサイエンスさんからの提案でした。苗の管理が不要になりますし、結果的に低コストに繋がるのでは、と考えています。収量は移植栽培と大差ないと聞いていますが、散播したので、稲が密になりすぎないか…ということを今一番心配しています。
直播の試験の経緯については、毎年12月に行われる組合員の全体会議で報告します。この直播の試験を問題なく終了でき、他の組合員からの同意も得られれば、今後は直播栽培の面積を増やしたいと考えています。

ドローンでの除草剤の散布をスタートしました。
効果に期待しています。

この組合ではドローンでの農薬散布も導入し始めました。数名の組合員がドローン操縦の資格を取得し、除草剤などの散布を担っています。ドローンについては、国の補助事業の制度も活用しています。
水稲除草剤は、基本的にはランドサイエンスさんから推奨されたものを使用しています。最近の除草剤は性能が良いので、水管理をきちんとしていれば良い効果が出ると思います。
今回の直播の試験圃場では、初期剤を散布した2週間後に、ストレングス®1キロ粒剤を散布しました。一部、田面が露出している箇所では雑草の発生が認められますが、効果は概ね問題ないようです。実は、バイエルの薬剤を使用するのは初めてなのですが、結果には期待を寄せています。
この組合には兼業しているものも多くいて、水稲栽培に関する知識はまだまだ習得途中だ、という組合員もいます。ですので、組合員の、ドローン活用も含めた水稲や直播栽培に関する知識向上と低コスト化への意識向上を進めていき、地域の活性化にも貢献していきたいと考えています。

ドローンを使用した農薬散布の様子

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