■エリア : 大分県 ■品種 : にじのきらめき ほか 【 水稲・麦 約50ha/うち直播水稲 約30a 】
大分県国東市安岐町(あきまち)で水稲と麦を約50ha栽培する小玉さん。異業種から就農し、2025年には飼料用米農産局長賞を受賞しました。省力化を目的に直播栽培に挑戦し、初年度は鳥害による失敗を経験。それでも湛水直播に再挑戦し、作期分散と効率化を目指しています。
鳥害による失敗を乗り越え、
省力化と作業分散のため、湛水直播に再挑戦
忙しい時期の作期分散を目的に、直播栽培に初めて挑戦したのは2025年です。乾田直播では雑草管理が大きな負担になる一方、湛水直播は代掻き後に湛水状態での播種なので管理しやすいと判断し湛水直播に取り組むことにしました。設備や資材を整えながら取り組んだものの、鳥害の影響により収量はゼロとなり、やむを得ず移植に切り替える結果となりました。それでも、作業分散と省力化のためには直播は必要な技術と考え、今年も取り組みを続けることを決めました。2026年は、昨年の反省を踏まえ、ヨーバル®シードFS剤、エバーゴル®シードFS剤、ルーチン®シードFS剤の3剤と鉄コーティングを用いました。
取材当日の播種作業に使用した、ヨーバル®シードFS、エバーゴル®シードFS、ルーチン®シードFSと鉄コーティング済みの種子。
播種前の圃場。取材当日は「P100 Pro」にて塗沫処理済み種子を播種しました。播種と防除に加え、施肥にもドローンを活用。
省力化と収量向上を見据えたスマート農業への挑戦。
「P100 Pro」のフライト準備をする小玉さん。
栽培管理には複数のデジタルツールを活用しており、圃場管理や作業記録の効率化を図っています。メインの管理システムに加え、「アグリノート」なども用途に応じて併用しながら、データに基づく営農を進めています。
収量面では、主力品種で高水準の収量を確保しており、直播においても安定して600kg/10a程度の収量を目標としています。また、収穫後の再生二期作にも取り組み、昨年は約3haで実施し180kg/10aの収量を確保。今年も再生二期作を実施することで、さらなる収益向上も目指しています。
取材当日の田植え作業の様子。
ドローン播種で実感した
圧倒的な省力化。
取材当日は当初の予定を変更し、ドローンを使った播種作業を実施。元肥を処理したあと、落水をして、種もみを「P100 Pro」で播種しました。播種作業にかかった時間は、わずか約3分。改めてスピードに驚くとともに、作業効率の高さを実感しました。その後の管理では、約1週間後に初期除草としてカウンシル®コンプリートを使用。ボートによる散布で対応しています。(取材後日談)
前年は鳥害により収量ゼロという結果に終わった直播栽培ですが、今年うまくいけば、来年以降は面積を広げていきたいと考えています。今回は、早期栽培の圃場での挑戦ですが、今年は普通期栽培での湛水直播も実施する予定です。新たな技術を取り入れながら、直播栽培の確立に向けた取り組みを続けていきます。
ボートによる除草剤(カウンシル®コンプリート)散布の様子。
「P100 Pro」による播種作業のため事前登録した航行ルートを示したスマートフォンの画面。
「P100 Pro」のタンクに塗沫済み種子をセット。最大積載容量50kgのタンクを備えています。




