殿畑営農組合 山﨑 様
■エリア : 兵庫県 ■品種 : 山田錦、ヒノヒカリ 【 水稲 約20ha/うち直播水稲 約16ha 】

全国にその名が知られる酒米品種、山田錦。兵庫県三木市の28軒の生産者で設立された殿畑営農組合は、土壌や気候など、山田錦の栽培に適した地域にのみ認定される「特A地区」に所在しています。組合では、大半を超える水田で直播栽培を採用。山田錦の栽培にどのようにマッチしているのでしょうか?

※掲載のインタビューは2023年に取材した内容です。

特A地区での山田錦の生産には、
省力・品質の両面で「直播」が適しています。

殿畑営農組合では、直播栽培を実施して今年で13年目。選んだ理由は、何をおいても省力化です。本格的に導入する前に2年間の実証試験を行ったのですが、収穫した米の粒が大きく、心白もよく出るなど、直播で栽培する稲の力強さを実感。省力化に加えて、山田錦の品質にも寄与することができるという点に魅力を感じました。さらには、酒米試験地の研究者から「粒の大きな山田錦を生産するには、直播栽培が適している」という助言をいただいたことも後押しになりました。
その頃はちょうど田植え機を更新するタイミングでもあり、組合員にアンケートを行ったところ、老齢化が進むなか、新しい技術に取り組むべきだという意見が7割の組合員から出ました。そこで、約20haの移植栽培で使っていた6条の田植え機2台を、8条の直播の機械に替えることにしました。
これまで田植え時には、オペレータや苗の運搬などで10人程度の人数が必要でしたが、直播に移行すればそれが1日3人で済みます。苗を運ぶ人は1日で500枚近い苗箱を運んでいましたが、そうした重労働が不要になったことが非常に大きいですね。

ベストな除草タイミングを見極めながら、
ストレングス®1キロ粒剤を活用したい。

直播を導入後は、収量や品質に関しては移植栽培と比較しても大差はないと考えています。殿畑営農組合は地域のライスセンターとしての役割も担っていますが、うちの米の等級は「特Aの比率が高く、粒が揃って大きい」と、等級検査員からも好評を得ています。 このように直播は、省力化や品質向上が期待できる栽培方法ですが、一方で雑草管理が課題になっています。昨年は初期剤との体系でストレングス®1キロ粒剤を使用しました。散布タイミングが原因で、ヒエやタカサブロウ、アゼガヤが一部で残りはしましたが、例年発生が多くて困っているクサネムには非常に効果がありました。
直播栽培では鉄コーティングとカルパー®、どちらも使っています。鉄コーティングの場合は出芽までに少し時間を要する間にヒエの生育が進み、イネとヒエの初期の生育タイミングがほぼ揃います。一方でカルパー®の場合は、鉄コーティングより出芽が早く、ヒエよりもイネの方が生育が少し早くなるので、除草剤の散布時期を見極めやすいです。今後もタイミングを見計らいながらストレングス®1キロ粒剤を上手く活用していきたいですね。

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