トリアファモン、フェントラザミドおよび新規成分のエフィーダ®を含む3種混合の初・中期一発処理除草剤で、幅広い草種に対して高い除草効果を示します。
殺草スペクトラム
本剤はSU抵抗性雑草を含む幅広い水田雑草に高い除草効果を示します。
カウントダウン®剤の散布適期一覧
移植水稲
有効成分の物理化学性と安全性
トリアファモンの特長
作用機構
トリアファモンは雑草の根部、茎葉基部から吸収されます。
吸収されたトリアファモンは雑草体内で代謝され、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)生合成経路上のアセト乳酸合成酵素(ALS)を阻害する活性本体へと変化します。この活性本体がALSを阻害することで、雑草は正常なタンパク質の生合成ができなくなり、枯死します。
一方で、稲植物体内においては、活性本体がほとんど生成しないために、稲に対して高い安全性を示します。
アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害の作用機構
フェントラザミドの特長
移植深度と水稲に対する安全性
移植深度の影響を受け難く、移植水稲に対して高い安全性を示します。
- ・試験場所
- バイエルクロップサイエンス(株)
結城中央研究所 - ・試験規模
- 1,000㎠ プラスチックポット2連制
- ・処理方法
- 湛水散布
- ・処理日
- 移植同日
- ・水稲葉齢
- 2~3葉期
- ・供試土壌
- 沖積埴土
- ・減水深
- 0.5cm/日(試験期間中)
- ・供試薬剤
- フェントラザミド原体
- ・処理薬剤
- 20g a.i./10a
- ・調査方法
- 生体重量(処理後28日)
エフィーダ®(一般名:フェンキノトリオン)の特長®はクミアイ化学工業(株)の登録商標
第5970955号
作用機構
エフィーダ®は光合成電子伝達経路のプラスキノンの生合成において、HPP(4-ヒドロキシフェニルピルビン酸)からHGA(ホモゲンチジン酸)への変換を触媒する酵素である4-HPPD(4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ)を阻害します。
プラストキノンの生合成が阻害されることで、間接的にカロテノイド生合成経路が遮断され、クロロフィルが分解されることにより、雑草が白化、枯死に至ります。