フリント®フロアブル25で
サツマイモ基腐病から
かんしょを守る
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01サツマイモの大敵「基腐病」の症状と特徴
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02最重要対策持ち込まない・増やさない・残さない
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03基腐病を増やさないフリント®フロアブル25
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04効果的な使い方がわかる「土壌混和」4ステップ
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05疑問を解決!基腐病とフリント®フロアブル25の
よくある質問
Ⓡフリントはバイエルグループの登録商標
サツマイモ基腐病とは?
糸状菌(かびの一種)によって引き起こされる病気で、地際部が黒くなり、病徴が進むと葉がしおれ、塊根が腐ることがあります。 多発すると収穫量や品質が大幅に低下してしまいます。 汚染した苗や種いも、土壌中の残渣や畑に溜まった水により感染が広がり、一度発生すると被害を抑えるのが困難です。 さらに、病原菌は罹病残渣中で長期間生存して翌年以降も影響を及ぼすため、継続的な防除対策が必要です。 こうした特性から、サツマイモ基腐病はサツマイモの生産に深刻な被害をもたらしやすく、特に発生地域では徹底した管理が求められます。
サツマイモ基腐病は
多発すると防除が難しい
病害です。
作物をサツマイモ基腐病から守るには
3つのポイントを徹底することが
重要です。
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菌を持ち込まない
種いもの消毒、健全苗・
消毒済み苗の確保、機材の洗浄 -
菌を増やさない
排水対策、発病株の除去、
適期での薬剤処理 -
菌を残さない
収穫後の作物残渣の処分
基腐病の
総合的体系防除例
多発すると防除が難しいサツマイモ基腐病を防除するには、基腐病菌を持ち込まない、増やさない、残さないことが望まれます。
そのために健全苗を使用するとともに、苗消毒、汚染圃場(土壌)の殺菌、茎葉散布剤の使用を組み合わせる総合的体系防除が重要となります。
フリント®フロアブル25の使用は、植付前に圃場で菌を増やさないための対策に有効です。また、植付後も必要に応じて茎葉散布を行うなど、引き続き菌を増やさない、残さないように努めて下さい。
畝立て前の圃場準備
フリント®フロアブル25を
処理後速やかに混和
土壌中の菌密度を低下させる
苗の準備
苗の消毒実施(必須防除)*
苗を薬液に浸漬する*:使用薬剤の登録を確認して行って下さい
栽培中の圃場巡回と薬剤散布
圃場毎の菌密度や残渣の量により
発病程度が違います
基腐病の発病株を確認後は、
速やかに抜き取り処分
薬剤散布による防除の実施。
特に感染を助長する
豪雨や台風などの前には予防散布
フリント®フロアブル25の登録内容、
上手な使い方などをご紹介します。
フリント®フロアブル25の
優れた防除効果
フリント®フロアブル25は(一社)日本植物防疫協会を通じた委託試験において、基腐病多発圃場で安定して優れた防除効果を発揮しました。
2021年 鹿児島県農業開発
総合センター大隅支場

発生状況:多発生
品種:コガネセンガン
植付:5月26日
区制:1区18㎡ 52株 3連制
処理:5月26日(植付当日)
調査:植付36日後、47日後、55日後、61日後、70日後
その他:前年にかんしょを栽培し、基腐病が多発した圃場で試験を実施した。次感染を防ぐ目的で調査時に発病株を除去。
2022年 鹿児島県農業開発
総合センター大隅支場

発生状況:少発生
品種:コガネセンガン
植付:5月10日
区制:1区21.6㎡ 64株 3連制
処理:5月10日(植付当日)
調査:植付37日後、43日後、52日後、59日後、65日後、72日後、78日後、86日後、94日後、104日後
その他:前年にかんしょを栽培し、基腐病が多発した圃場で試験を実施した。二次感染を防ぐ目的で調査時に発病株を除去。
フリント®フロアブル25の
登録内容
2025年12月現在の登録内容
| 作物名 | 適用病害名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 使用回数* | 使用方法 |
| かんしょ | 基腐病 | 250倍 | 100ℓ/10a | 植付前 | 1回 | 全面散布後 土壌混和 |
| 125倍 | 50ℓ/10a | |||||
| 50倍 | 20ℓ/10a | |||||
| 25倍 | 10ℓ/10a | |||||
| 10倍 | 4ℓ/10a |
- 農林水産省登録:第20623号
- 有効成分:トリフロキシストロビン…25.0%殺菌剤分類11
- 毒性:普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
- *印は本剤およびその有効成分を含む農薬の総使用回数の制限を示します。
※その他の適用作物にりんご、もも、小粒核果類(すももを除く)、すもも、ネクタリン、なし、おうとう、かき、ぶどう、きゅうり、てんさい、茶があります。(製品情報|バイエル クロップサイエンス株式会社)
フリント®フロアブル25の
作用機構
フリント®フロアブル25の有効成分トリフロキシストロビンは基腐病菌のミトコンドリア電子伝達系に作用し、エネルギー生産を強く阻害します。エネルギー生産を阻害された基腐病菌は細胞分裂や成長が止まり最終的には死に至ります。
そのため、土壌中の基腐病菌の密度が低下し、基腐病予防に効果を発揮します。
上手な使い方
フリント®フロアブル25を用いてかんしょの基腐病を効果的に防除するために、以下の作業の流れを参考に上手にご使用下さい。
圃場の整地
砕土を細かく丁寧に耕起
フリント®
フロアブル25を散布
10a当りフリント®フロアブル25の
原液400mℓを所定水量で
希釈して圃場全面に散布
混和作業
散布後速やかに丁寧に混和(地表から20cm程度)
畝立て〜植付
苗消毒を必ず行って植付。
植付後は、地上散布との体系防除を行う
散布方法
ドローン(無人航空機)または
手散布、ブームスプレーヤや
乗用管理機で散布します
ドローン(無人航空機)
フリント®フロアブル25は
ドローン(無人航空機)
での散布に最適です。
ポイントは希釈液を圃場内に
ムラなく均一に散布することです。
大きな圃場や圃場数が多い場合は、
ドローンを使用することで
早く・効率的に散布できます。
次の注意事項を守って下さい。
1. 散布は散布機種の散布基準に従って実施して下さい。
2. 散布に当っては散布機種に適合した散布装置を使用して下さい。
3. 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行って下さい。
おすすめの希釈倍数と使用液量
10aの圃場に
10倍 / 4L
の希釈液を散布します
手散布/
ブームスプレーヤ、
乗用管理機での散布
おすすめの希釈倍数と使用液量
10aの圃場に
25倍 / 10Lまたは
50倍 / 20Lまたは
125倍 / 50Lまたは
250倍 / 100Lの
希釈液を散布します
よくある質問
基腐病について
- 基腐病とはどんなものですか?
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「サツマイモ基腐病」は、糸状菌の一種(Diaporthe destruens)が原因で、主にかんしょに発生する病害です。感染するとかんしょの地際部の茎が黒変し、症状が進行すると葉や茎が枯死して、その後塊根(芋)が腐敗します。感染力が強く、短期間で被害が拡大し、多発した圃場では大幅な減収など、重大な被害をもたらします。
- サツマイモ基腐病にはどのように感染するのですか?
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主な感染源のひとつは、病原菌に感染した苗や種イモです。健康そうな苗や種芋イモに見えても、病原菌を保菌している場合があり、この状態で植え付けられると、感染が広がる原因となります。病原菌は、感染したかんしょの茎、葉、根の残渣の中で生存し、翌年の作付け時に感染源となります。また降雨や圃場内に停滞水があると、罹病株から胞子が拡散し、周辺の健全な株へ二次感染するリスクが高まります。その他、発生圃場の土壌が付着した農機具・作業者の靴等を通して、圃場内や他の圃場へと広がることがあります。
- サツマイモ基腐病にはどのような対策方法がありますか?
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「サツマイモ基腐病」対策は、病原菌を「持ち込まない」、「増やさない」、「残さない」の三つのポイントが重要です。
ポイント一つ目は、病原菌を圃場に持ち込まないことです。健全な苗を使用することが重要で、ウイルスフリー苗の利用、種イモや苗の消毒を徹底して下さい。
二つ目は、圃場の環境整備です。排水性の悪い圃場では病原菌が拡散しやすいため、排水溝の設置や高畝栽培で水はけの良い状態を維持することが必要です。
三つ目は、圃場を定期的に巡回し、発病株の早期発見と除去に努めることです。発病株を抜き取った際に袋などに入れて圃場外に持ち出し、適切に処分して下さい。作業後には農機具や靴についた土を洗い流し、消毒を行うことで、ほかの圃場への拡散を防ぐことができます。
その他、防除効果のある農薬の使用も有効です。
フリント®フロアブル25について
- 使用方法について教えて下さい。
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かんしょを定植する前の圃場に1反10アールあたり400㎖の薬剤を所定量の水に希釈し、全面散布後すみやかに耕起・畝立てを行うようにして下さい。
- 希釈した薬液が余った場合、翌日以降の散布に使用できますか?
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水に希釈した薬液は保存が効きません。散布の都度必要な分だけ希釈し、必ずその日の内に散布して下さい。
- 苗の消毒にも使用できますか?
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かんしょにおける本剤の登録内容は植付前の全面散布後土壌混和のみです。苗の消毒には適用のある他剤を使用して下さい。
- 使用にあたって注意することはありますか?
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本剤はストロビルリン系の殺菌剤です。耐性菌発達リスクを回避するため、同系統の薬剤の連用を控えることが重要です。詳しくは地域の指導方針に従って下さい。
- 希釈倍数が250倍、125倍、50倍、25倍、10倍と5種類ありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
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希釈倍数によって水量が異なりますが、10a当たりの原液の薬量は同一の400㎖です。10倍希釈、4リットル散布はドローンなどで散布する場合の倍率です。手散布、ブームスプレーヤ、乗用管理機などの場合はそれぞれ散布しやすい水量・希釈倍数を選んで下さい。
- 散布後の土壌混和はすぐに行わないといけませんか。
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本剤は土中の病原菌と接触することで効果を発揮します。散布後土壌混和までの間隔を開けると太陽光などで表層に散布された薬剤の分解が進んでしまうことになります。散布後はなるべく早く土壌混和を行って下さい。
- かんしょの苗床での処理は可能ですか。
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本剤の使用時期はかんしょの本圃植付前になりますので、苗床での使用はできません。
- 混用散布できる薬剤はありますか?
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センチュウ防除に有効なビーラム®プライムフロアブルと同時処理が可能です。
- どこで購入できますか。
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JAや農薬販売店で購入可能です。取扱い状況はお近くの店舗にお尋ね下さい。
2025年4月:「マイナビ農業」に
フリントの記事がUPされました。
2025年6月:「かんしょ」の希釈倍数に50倍(使用液量20 L/10a)および25倍(使用液量10 L/10a)が追加されました。
2025年6月:「かんしょ」の使用方法が「全面散布後土壌混和」に変更されました。
