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2016年9月
農業の未来形成に貢献するバイエルのイノベーションおよび持続可能性への取組み
本資料は9月7日にドイツ・バイエル社 クロップサイエンス部門(拠点:ドイツ モンハイム、代表:リアム コンドン)が発表したプレスリリースを日本語に翻訳したもので、報道関係者各位へ参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語を優先します。原文はwww.press.bayer.comをご参照ください。



農業の未来形成に貢献するバイエルのイノベーションおよび持続可能性への取組み

  • 強力なイノベーション製品パイプラインで農業における課題解決をサポート
  • 一貫して売上高の約10%を研究開発に投資
  • 2017年から2020年までに総額25億ユーロの設備投資計画が進行中
  • 持続可能性への強い貢献を支えるデジタル農業、未来型農場(Forward Farms)および小規模農業への投資



レバクーゼン、2016年9月7日 ― バイエル社 は、現在の困難なビジネス環境にもかかわらず、持続可能な農業のための新しいソリューションを提供していくために、クロップサイエンス部門への多大な投資を続けていきます。バイエル社の経営委員会委員でありクロップサイエンス部門 代表であるリアム・コンドンはレバクーゼン(ドイツ)で開催した「Future of Farming Dialog 2016(2016、農業対話の未来を見据えて)」の席上、「当社では農業関連市場の長期的な成長可能性に大いに自信を持っており、イノベーションへの投資のみならず2017年から2020年までに総額25億ユーロを設備投資に充てていきます」と表明し、「研究開発およびインフラ整備への年間10億ユーロを超える投資によって、世界中の生産者が直面している様々な課題にむけた革新的な製品パイプラインを継続することが可能となるのです」と述べました。

「Future of Farming Dialog 2016(2016、農業対話の未来を見据えて)」では、農業の課題について、衛星技術の利用から小規模農業のサポートまで、農業関連分野における課題解決に向けた統合的ソリューションについて、各分野の専門家達と、あらゆる観点からの意見交換が行われました。「協業こそが鍵です―私たちの努力は、持続可能な農業を支えるイノベーションの包括的システムに組み込まれるべきものです」とコンドンは語りました。本イベント中に開催されたフォーラムでは、農学、環境、規制さらには社会的側面からの様々な農業課題について、専門家による話し合いが行われました。

コンドンはその基調講演において、クロップサイエンス部門の現在の見通しを改めて述べました。「脆弱な市場環境が続く中で、クロップサイエンス部門では、各市場の売上率を上回り、各国通貨における数字およびポートフォリオ調整後の売上高が、前年と同等の水準を維持出来るものと見込んでいます。金額で言うと、昨年と同等である約100億ユーロに相当するものです」

研究開発―2015年から2020年の新製品パイプラインにより、50億ユーロを凌ぐピーク時売上高に
コンドンは研究開発における2015年から2020年までのパイプラインおよび上市予定の新製品(ピーク時の関連売上高の見込みは50億ユーロ)についても述べました。2020年までに、研究開発組織では20以上の化学農薬、6の生物農薬、および8の形質の開発を視野においています。また、育種においては、研究開発の後期の段階にある畑作物が9種あり、他に27種の野菜の育種を目標にしています。

コンドンはまた、研究開発への貢献について「売上高の約10%を研究開発に投資しているというのは、農業関連業界において他を凌駕するイノベーションへ投資であると言えます。サイクルビジネスである農業関連事業における不安定さに関わらず、当社では、長期的視野でイノベーションを見据える必要があると考えています。というのも、当局の厳しい規制下にある農薬業界では、新製品の開発には平均10年という年月を要するからです」と述べました。

デジタル農業製品の投入を開始
コンドンはレバクーゼンにあるバイエル社のコミュニケーションセンターである、BayKommに集まった出席者への講演の中で、デジタル農業という新興分野について語りました。同社は2015年から2020年までの間に最低でも2億ユーロをデジタル農業に投資すると明言しており、現在はデジタル農業製品を10カ国で販売およびテストすると共に、事業の急速な拡大と業界トップレベルのデジタルサポートシステムの開発を目指しています。

同社はさらに、持続可能な農業を実証するために、これまでに4カ所で未来型農場(ForwardFarms)の取り組みをスタートさせ持続可能な農業を実践しています。こうした取り組みの多くは、デジタル農業の進歩に帰依しています。未来型農場(ForwardFarms)は、実際に操業している農場において農業現場での日々の課題解決に向けた業界随一の各種ソリューションを実地に証明していこうという取り組みです。同時に、こうした取り組みの現場となっている農場から、農業バリューチェーンの全関係者(農場主、農学者、流通関係者、研究者、政治家、官僚、消費者)にその専門性と実績を共有するノウハウのプラットフォームでもあります。バイエルでは、2018年までに、未来型農場(ForwardFarms)を全ての重要農業市場に導入することを目指しています。

生産者がどのように消費者を支えているのか、より良い理解の必要性
「今日の消費者は、食物がどこから来たかを知りたがる一方で、生産地からの距離が、かつてないほど遠くなっています。当社は、より持続可能性の高い食糧生産を実現する手段を顧客(生産者)に提供するとともに、現代の農業がどのような役割を果たしているのか、そして新鮮で、栄養豊富、かつ十分な量の食糧が年間を通じて当然のように提供されるのかについて、消費者に知らせていかなくてはならないと考えています。今回のイベントは、世界の飢えや栄養失調のみならず、環境保全や社会的平等といった課題に一貫した関心を示すあらゆる人々との対話の場を設けていこう、という、当社方策の一つなのです」とコンドンは語っています。

「全般に、需要量はこれまでになく大きくなっています。これは、単に増大する人口を見据えて生産高を増やせばいいという問題ではありません。一方で、環境保全および生物多様性を確固たるものとしていく必要があります。イノベーションと持続可能性は、消費者と環境という両者の利益のために、手を携えて進化するものでなくてはならないのです」とコンドンは続けました。

最後にコンドンは「農業分野における課題は、ひとつの会社、ひとつの研究所、ひとつの国で解決するには、大きすぎます。可能な限り最上の社外パートナーと協力し、今日の農業が直面する課題解決にむけて、より革新的でより持続可能性の高いソリューションを確固たるものとしていかなくてはなりません。「Future of Farming Dialog 2016(2016、農業対話の未来を見据えて)」は、こうしたパートナー間の話し合いの場を設けることによって、より前向きな形で農業の未来を形成するソリューションの開発を促進することを目指す場なのです」と結びました。