2016年7月

微生物殺菌剤 「セレナーデ®水和剤」 2016年7月1日より販売開始

  • 3つの作用性により、うどんこ病や灰色かび病などに優れた防除効果を発揮
  • 有機農産物の生産にも使用可能で、有用昆虫や環境に対し高い安全性

東京、2016年7月5日 -バイエル クロップサイエンス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ハーラルト プリンツ)は、微生物殺菌剤 「セレナーデ®水和剤」を7月1日より販売開始しました。

セレナーデ®水和剤の有効成分である、バチルス ズブチリスQST-713株は、アメリカ合衆国カリフォルニア州の土壌から発見され、生物農薬の欠点とされている防除効果において安定した菌株であるとされています。本剤は、北中米および欧州の生産現場から普及が進み、現在では世界中で幅広く野菜、果樹などの病害(糸状菌、細菌)に対する「持続可能な農業」の基幹防除剤の一つとして使用されています。

本剤は、3つの作用性、①病原菌との競合(バチルス ズブチリスQST-713株が植物体の表面を先に占有することで作物が病原菌に感染しにくくなる)、②病害抵抗性の誘導(植物が本来持っている防御システムを植物体全体で活性化させる)、③直接殺菌効果(病原菌に付着し、細胞膜を破壊する)を有しており、うどんこ病や灰色かび病などに、優れた防除効果を発揮します。また、改正JAS法に定められる有機農産物の生産にも使用可能で、ミツバチ等の有用昆虫に対し悪影響がありません。

【セレナーデ®水和剤の特長】

  • 3つの作用で、うどんこ病、灰色かび病などの病害を予防
    病原菌との競合、抵抗性誘導、直接殺菌
  • 防除体系に組み込むことで、化学農薬の耐性菌管理に役立つ
    使用回数に制限がなく、耐性菌発生のリスクを減らせる
    化学農薬の代替、補完として生育初期から7~10日間隔で防除体系に組み込むことにより、効果的な防除体系の持続性を高めることが可能
  • 環境に対し高い安全性を有し、使用しやすい
    有効年限4年、常温保存可能と高い製剤安定性を有する
    改正JAS法の有機農産物の生産に使用可能

【製品概要】

◇製品名: セレナーデ®水和剤
◇登録番号: 第23046号
◇成分: バチルス ズブチリス QST-713株の生芽胞・・・5×109CFU/g
◇毒性: 普通物相当
(「毒物および劇物取締法」にもとづく毒物・劇物に該当しないものを指していう通称)
◇有効年限: 4年
◇荷姿: 200g×24袋 (アルミ袋)
◇販売ルート: 商系
◇適用作物名: 野菜類、豆類(種実)、いも類、からしな(種子)、ホップ、ぶどう、ハスカップ、もも、ネクタリン、おうとう、すもも、ブルーベリー
◇適用病害名: うどんこ病、灰色かび病、葉かび病(トマト、ミニトマト)、黒枯病(ししとう)、葉枯病(食用ゆり)、白斑葉枯病、灰星病(もも、ネクタリン、おうとう、すもも)、斑点病(ブルーベリー)
◇使用時期: 発病前~発病初期
◇使用方法: 散布